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●ワールドカップへの道●
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<第1回>「チケットGETへの道」
いまからでもまだ間に合うW杯チケット
 W杯、10試合観るんです、と言うと、まず100%に近い人たちから「どうやって そんなにたくさんチケットを手に入れたんですか?」と聞かれます。そこで1年数ヵ 月にわたるチケット獲得作戦についてまずはお話しようと思います。これからW杯を 観たいという人にもきっと有益なはず。だってこれからでもチケットを買えるチャン スはあるんですから!

★ここで緊急特ダネ情報★
5月31日情報です。なんと翌日(6月1日)に札幌と新潟で 行なわれる2試合のチケットが、あるサイトで売り出されています。地元の人がさっ そく買って見に行くことにしたって教えてくれました!  みなさーん! 前日でも売 り出しがありそうですよ。見たい試合がある人はぜひこのコラムの最後にあるURL をのぞいてみて。


まず、私は3つの方法でチケットを手に入れました。
1) JAWOC(日本)販売分 2試合
2) WCTB(ワールドカップ・チケット・ビューロー FIFAの代理店を通 す 海外販売)販売分 5試合
3) WCS(ウィルコールセール 同じくFIFAの代理店を通す海外販売)販売 分 3試合
納得がいかないJAWOCの販売
 JAWOC販売分が、実は一番時間も労力も使いました。みなさんもたぶん挑戦な さったと思いますが、第一次販売のときに私も郵便局で申し込み用氏を取り寄せ、 親、兄弟、親戚の名前を使って14口申し込みました。そのほかにも開催地の人たちの ツテで、同行者に私の名前を入れてくれるように頼んだりもしました。しかし、第1 次販売は全滅。一つもあたりませんでした。

 第2次販売は秋に行なわれ、電話で登録して番号をもらい、指定された日にまた電 話をして申し込むというもの。まずこれは登録すること自体がたいへんでした。2日 間受話器を握りしめていて、耳も腕も痛くなりました。最終的に家の電話、FAX専 用回線、家族全員の携帯と6回線分を登録し、指定された日にそれぞれに電話からか けまくりましたが……「おかけになった電話は現在たいへん込み合っております。し ばらく待ってからおかけなおしください」というあの無機的なアナウンスが夢に出て くるくらいかけてもかけてもつながらなかったのです。私はこれでまたもや2日間仕 事がまったくできませんでした。

  電話がかかって申し込みに成功した人に聞いたら、友人3人で手分けしてそれこそ8時 間かけまくったそうです。やっぱりね、一人じゃどうしようもありません。  それではあたったチケットというのは何かと言うと、サポーター枠と第3次販売で す。サポーター枠……そりゃね、Jリーグや日本代表の試合を40試合も観たら、1つ くらいはあたるでしょう。実際、私の周囲の熱心なJリーグサポは、ほぼ全員がこの サポーター枠でチケットを獲得しています。昨年(2001年)3月から8月までのJリー グそのほかの指定試合で、チケットの裏に住所、氏名を書けばそれが抽選申込みにな るのです。でも周囲を見ると、どうもファンクラブに入っていることが前提だったみ たいですね。私も当然ながらファンクラブに入っていますから、どうもそれが優先さ れたような気がしてなりません。

 第3次販売も電話番号を登録し、予備抽選が行なわれ、その後本抽選で結果が出 る、というものでした。またもや6回線を登録し、そのうち2回線が予備抽選を通 過 し、最終的に1試合だけ当たりました。この方式で腹が立ったのは、予備抽選段階で カードもしくは郵便為替でまず支払ってしまわなくてはならないことです。本抽選で はずれるともちろん返金されるんですが、振り込み手数料や郵送代は申込者負担とな ります。その上、本抽選の結果が当初予定されていたGW明けから遅れに遅れて5月 半ばになってしまったことです。そのため、あとで書きますが、私は本当に観たい試 合を観るチャンスをみすみす棒に振ってしまい地団太を踏むことになりました。  結局日本販売分、つまりJAWOCからは2試合分のチケットを買ったわけです が、本当に観たかった試合ではなかったし、販売方法もやむをえないとはいえども納 得がいくものではありませんでした。対応もまずいし、問い合わせの電話はふさがっ ているし、いまでもそのチケットを見ると腹が立ってくるくらいです。
驚くほど簡単だった海外ネット販売
 まだ予選が行なわれている真っ最中で、出場国もカードも決まっていなかった去年 の春、海外第1次販売がインターネットを通じて行なわれました。発売初日にワール ドカップ・チケットビューローのサイトにアクセスした私は、さんざん考えた末にイ タリアTSTを申し込みました。海外販売ではTST=チーム・スペシファイド・チ ケットと、VST=ヴェニュー・スペシファイド・チケットの2種類が販売されま す。TSTは一つの国のチームをどこまでも追いかけていけるチケットで、負けたら 負けた相手国に乗り換えてもしかすると決勝まで見られるかもしれない、という仕組 みです(負けたらその時点であとはキャンセルできるTSTチケットもあります)。 VSTは一つのスタジアムで行なわれる全試合が見られるというチケットです。ただ し、日本人は日本代表のTSTも、日本のスタジアムのVSTも買えません。韓国人 も同様。

 イタリアを選んだ理由は、予選の対戦国組み合わせとそれまでの勝点獲得数から見 て、イタリアはまずまちがいなくW杯に出場するだろう、そしてたぶん一次リーグは 日本で戦うことになるだろう、という予想からでした。優勝争いをするチームは、フ ランス、アルゼンチン、ブラジル、イタリアになるというのが大方の予想です。(ち なみにシードとしては、主催国である日本、韓国をのぞくと、あとスペイン、ポルト ガルが入るだろうと見ていました)。前回優勝国のフランスがソウルでの開幕試合に 出場することは決まっていましたから、たぶん韓国で一次リーグを戦うことはまちが いないでしょう。そうなると、もう一カ国のヨーロッパ・チームとして、イタリアは 日本で一次リーグを戦う確率が高い。私も2週間ずーっと韓国滞在というわけにはい かないので、イタリアにしたわけです。もちろんイタリア・チームが見たいっていう のもありましたが。

 住所氏名やら引き落としにするためのカードNOやらを打ち込んで、あっさりと ACCEPTEDされ、6月には「おめでとうございます! あなたにイタリアのTST5の チケットをお送りします」と振り込みの請求書が届き、7月に引き落としされて、9月 には領収書が届きました。当初申し込んだ決勝戦まで観られる7Fというのは外れて しまったのですが、ともあれ準々決勝までは見られることがこれで確定したわけで す。
 このときしみじみ「ネットがなければW杯の楽しみは10分の1になる」と確信しま した。チケットが入手できるかどうかのみならず、W杯に関するあらゆる情報はいま やネットが一番質量ともに豊富。しかも迅速で確実です。ネットがなければW杯は遠 いものになってしまう……どころか手が届かないところに行ってしまいます。私は往 復の交通手段、宿泊先、一緒に行く仲間からスタジアムの席割りまですべてネットで 調べて探したり申し込んだりしました。
最後の挑戦、WCS――これであなたもチケットがGETできる!
 5月に入って、海外販売分の売れ残りをFIFAが売り出すらしいという情報を ネットで知りました。紙媒体にはほとんど書かれていなかったその方法をあちこちの HPで仕入れ、いよいよ5月3日から行なわれたウィルコール・セールと呼ばれる販売 に参加。なかなかつながらないし、つながっても途中で切られてしまうし、苦労はし ましたが挑戦してから4時間後に見事3試合をゲットしました。韓国での決勝リーグ2 試合と、日本でのスウェーデンVSアルゼンチン戦です。
 しかしくやしかったのは、この時点でまだ第3次販売本抽選の結果が出ていなかったので、観たかったスウェーデンVSイングランド戦のチケットをみすみす見逃して しまったことです。この試合は、第3次販売の予備抽選で当選しており、重なるとめ んどくさいかなと思ってWCSでは申し込みを見送ったのです。もしJAWOCが予 定通り連休明けに当選者を発表しておいてくれたら、必ず買っていたのに。いま振り 返ってもくやしい!


 ちなみにWCSのウィンドゥはまだ開いています。つい3日前にも日本で行なわれ る試合のチケットがどっと売り出されました。甥に教えてあげたら、ベルギーVSロ シア戦を買ったとか。私の予想としては、10日過ぎあたりからまたチケットが売り出 しになると思います。ここにURLを書いておきますから、開幕してテレビ観戦で飽き足らなくなったかたは挑戦してみては?


https://www.fifatickets.com/information/starteng_2.htm

 ワールドカップは世紀のお祭りです。眺めているだけではもったいない。たぶん私 が生きているうちに、日本でこんな大規模なお祭りが開かれることは2度とないで しょう。これから一ヵ月間、思う存分楽しみたいと思います。
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